四徳温泉 木こり親子の躍進

四徳温泉キャンプ場

四徳温泉 木こり女とハエ男のつづき

僕らのいるサニーサイトもそうだが、場内やセンターハウスは人で賑わっていた。

受付け待ちの人々を避けるように温泉に向かう。引き戸を開くと既に入浴している人がいた…やはり土曜日は人が多い。

この日の温泉予約で一番早い時間が15時。僕は定刻2分前ぐらいに来たのに更にフライング入浴してる客がいた…

まぁいいさ。娘は妻と入ることになっていたので昨日のリベンジを兼ねてゆっくり浸かろうではないか

体を洗いぬるぬる温泉にぬるりと着水「う〜ん、やはりこの湯は最高だ…昨日よりちょっと熱い気もするがこの程度なら長湯できる」

と、完全リラックスモードで温泉に浸かっていると歯の痛みが増してきた…温泉効果で血行が促進されてきたらしい。

少し休憩しよう…シャワーで体を洗い流し、一息ついてからまた入浴。「うーん、やっぱりいい湯だ。しかし歯が痛い…だいぶズキズキしてきた」

すぐさま湯から出てもう一度シャワーを浴び呼吸を整える。他の客はコイツは一体何がしたいんだ?と思っていることだろう…

「もっと浸かりたい…しかし浸かれば歯が痛い…歯痒い。歯が痛いが歯痒い…どっちだよ」などと一人コントをしながら3度目の入水

痛いがぬるぬる痛いがぬるぬると念仏を唱えながら我慢の入浴。オレは一体何がしたいんだ?

もはや限界よろしくってことで転がるように脱衣場に向かう。正味30分は入っていただろうか

早くロキソニン兎に角ロキソニンだ…急いで服を着てドライヤーをかける

「そういやこのドライヤーってば…」

そうなのだ。昨日娘と入浴した時にドライヤーの温風の強が壊れているらしく全くもって機能しないことを思い出す。娘が可哀想だと妻が娘の髪を女風呂のドライヤーで乾かしていたのだ

そしてここの脱衣場はかなり寒く、温風じゃないと一生髪が乾かない。たったひとつしかないドライヤーの弱モードはほぼ無風で、強モードは吐息程度の風だ

歯が痛いロキソニン飲みたい…ハガイタイロキソニンクダサイ…

乾かすのは諦めた。最近じゃあ白髪は増えたが毛量は減ったのだ…「時間の無駄や、こんな毛量程度なら焚火かフジカで乾かすわボケぇ」と訳のわからぬキレ芸で風呂場をあとにする

小走りでサイトに戻りロキソニンを唾で飲み込むハエ男。

うぅ…ロキソニンのストックがいよいよラスト一錠だ…明日の朝飲んで麓に下りたら薬局を探そう…

ロキソニンが効いてくるまで気を散らすために焚火を始める

歯茎が腫れているのが舌の感触で分かるぐらい腫れてきた。いつだかの鬼怒川温泉キャンプ場でなった症状と同じだ…あぁ、あの時も温泉キャンプだったなぁ…温泉とキャンプの組み合わせは歯茎に悪いんだなきっと。あ~あ、歯医者に行くか自分で無理くり膿を出さない限り痛みが引かないんだよな~これは

と、ぶつぶつ言いながら焚火をしていると娘と妻が戻ってきた

二人共ぽかぽかで娘はほっぺがリンゴのようだ

娘はすかさず「お腹すいたリンゴ食べる~」と言ってリンゴを切るのを待ちきれずリンゴを丸ごとかじり始めた…「今までリンゴの丸かじりなんてしたことないのに、なんでこのタイミングで?」見ているだけで歯茎から血が出てきそうだ…

この頃になるとサイトも人で賑わい、皆焚き火やボール遊びなどで各々楽しんでいる。

ウチはといえば、妻は枝切りを再開し、娘は歯痛男のお手伝い

まるで自分が薪割りをしたかのように「パパここは任せて」と、ドヤ顔で薪をならべていく木こり娘

並べ方に拘りがあるようで、隙間なくびっちりならべるのがコツだと説明する木こり娘

今まで僕一人でやっていた作業を家族で分担できるようになった。二人ともキャンプスキルが上がったなぁ…としみじみ感じているうちにロキソニンが効いてきたらしく歯の痛みが和らいできた

ビールでも飲むかと全く懲りていないアルチューキャンパー。しかしビールのストックがほぼ無く、妻にクラフトビールを買ってきてもらった。

IPAの緑が自分好みだった

最終日の夕飯はローストビーフと昼飯に食べる予定だったカルビとハラミを炭火焼きにして白米で頂く。もちろん豚汁もだ

その前に恒例の焼マシュマロ

だいぶ焚き火に近づけるようになった。これも炎の怖さを理解できた証拠 。A4君で焼いている塊肉もいい感じになってきた

因みに毎回焼きマシュマロで使っている長いフォークはコフラン社のテレスコーピングフォークという物…

テレスコピックではないかと思うのだが、商品名がテレスコーピングなんだからしょうがない…

手元でくるくる回せるので便利だ。伸ばせば最長86cmとかなり長くなり、焚き火から離れて扱えるので子供にも安心

類似品もあるのだが、手元で回せないものもあるので注意。このフォークは伸ばしてくるくる回せるから面白いのだ。

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毎回恒例の焼きマシュマロはスモアというアメリカの伝統的デザートを真似て食べている。

簡単に説明すると、テレスコピックや枝で焼いたマシュマロは熱く、もちろんフォークも熱々なのでクラッカーやクッキーでマシュマロを挟んでフォーク(枝)から抜くという食べ方(たぶん)

本場では2枚のグラハムクラッカーにチョコレートとマシュマロを挟んで食べるらしいが、我が家ではチョコレートコーティングがしてあるグラハムクッキーに焼きマシュマロを挟んで食べている。

焼きマシュマロをしている横でローストビーフを作る…塊肉を炭火でじっくり焼いてアルミホイルで包む

夜の野外料理で塊肉は経験が物を言う…家のキッチンのように明るくないので焼き具合が分かりにくい。更に今の時期は外気温も低いので家とは勝手がまるで違うのだ。

偉そうに語っているが、焼き過ぎてパサパサのローストビーフや生焼けの肉で何度もお腹を壊した経験があるのだ。

厚めのステーキ肉は特に蓋をしたりアルミホイルを使わないとレアどころかブルーで食べてしまう可能性がある

ソロキャンプでポークリブロースを生焼けで食べてしまい酷い目にあったのは遠い思い出…

鹿嶺高原キャンプ場-標高1800mで孤独と下痢
標高1800mで孤独とションベンのつづき焼き鳥をアテにビールと缶チューハイを流し込む。いよいよ本日のメインディッシュ ポークスペアリブの炭火焼きに取りかかるもちろん焼く前に予め吸水させといた米を炊く流れる...

さて、ローストビーフが完成するまで焼き肉を食べよう。

米も完璧に炊けた…今回のキャンプで白米の保温や温め直しはフジカで出来ると知った。またいつかブログで紹介しよう

白米にカルビとハラミをむしゃむしゃ食べる木こり女。僕も焼き立ての肉を頬張る…戸村のタレで食べる焼き肉は最高に旨い

しかしあっという間にロキソニンの効果が薄れ、またまた歯が痛んできたのだった…

つづく

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