四徳温泉 中トロとロキソニン

四徳温泉キャンプ場

四徳温泉 木こり親子の躍進のつづき

痛みが増してきたが焼き肉を食べ続ける…酒で感覚を鈍らせようと焼酎をグビグビ飲む

今思えば…いや、普通に考えれば全てが逆効果だ。温泉しかり

しかし久しぶりのキャンプ。楽しみが勝っていたので無茶ばかりしてしまったのだ

娘は一日たっぷり遊んだので早々シェルター内のコットで寝てしまった。

僕はといえば大量に余った焚き木をこれでもかと炎に投入…どんだけ切ったんだよ 木こり女恐るべし

子供は寝てしまったが夜会は続く。焚き火とお酒…ゆっくりと過ぎていく時間

歯痛さえなければ文句なしの2日間だった…歯痛さえなければ。

明日はなるべく早く撤収して麓に下りたらロキソニンを手に入れよう。キャンプは家に帰ってからが忙しい…テントとシェルターが乾いてないと更に大変だ。

妻と娘はテントで寝てしまった。一人炎を眺めながら酒を飲むのは愉しい時間だが歯が痛くてしょうがない…

不味いなこれは…痛みで眠れない気がしてきた。明朝飲むはずだったロキソニンを飲んで寝よう

テントに入りダウンパンツとダウンジャケットを着込んで寝袋に入った。

唯一露出している顔面で感じる冷気…テント内はかなり寒いのだろう…しかしダウン上下にダウンシュラフの組み合わせは寒さ知らずだ。

あとはロキソニンが効いてきて暖かく眠れたら完璧なのだが、勿論そんなオチにはなるはずがない…

猛烈に痛い。痛さレベルが5段階あるとしたら迷わず5だ…いや、6でもいい。

僕の歯痛史上堂々一位の痛さだ。もはや歯茎だけではなく、鼻も目も痛い。こんな痛い思いをするなら歯を抜いてしまいたいぐらいだ

現実なのか夢なのか分からない妄想をしながら朝を迎えた。

歯が痛くてまともに眠れなかったと妻に言うと、「イビキかいて寝てたよ」と…

どうやら歯医者に歯を抜いて欲しいと言っていたのは夢だったらしい

痛みが和らぐ気配はない。もちろんロキソニンもない。

いよいよ荒治療をするしかない…腫れている箇所に爪楊枝を刺して膿を出すのだ。

車に乗り込みバイザーの鏡で唇をめくって腫れを確認。思ったほど腫れてないが、腫れの先端が血豆のようになっている…ここをプチュっと刺そう…

刺してみたが痛みは感じなかった。おそらく別の箇所が痛すぎるからだろう

血は出たが膿らしき液体は出てこない…とりあえずムギュっと押し出して血を出せるだけだし、コンクールで洗浄消毒をした

もちろんこんなやり方を人に勧める事はできないが、鎮痛剤や抗生物質がない場合 痛みを和らげることができる唯一の方法だと思う。

痛みも和らぎ朝食を食べて撤収をする

シェルターはベンチレーターを全開にしていたこともあり結露もなく乾燥していた

しかし問題は毎度結露でビショビショのテント…前室後室の結露は簡単に拭けるのだが、吊り下げ式のインナーテントの外側には手が届かず、いつも自然に乾くまで放置していた。

今回は妻も手伝ってくれていたので、試しに吊り下げ式のインナーテントを外して拭いてみた

今まで何でやらなかったんだろう…あっという間に結露が拭えるじゃない…こんな簡単な事を面倒くさがって何時間も自然乾燥させてたのがバカらしくなった

ボトム裏やフットプリントはドーム型テントのようにひっくり返して乾かす事ができないので、これも単純に吸水タオルで拭き上げた。

妻が手伝ってくれたお陰で自宅に帰って乾かす手間が省けたのだ。感謝感謝

今回は重量級の道具だったので撤収に苦労すると思ったが、娘のかまって病がなかったので妻が戦力になりテキパキと撤収ができた。

麓に下りる道中 車窓から素晴らしい紅葉を見ることができた。僕等がいたサイトは常緑樹が多く紅葉を楽しみながらのキャンプは出来なかったが最後に良いものが見れた

麓に下りてツルハドラッグをみつける。さっそく店員さんにロキソニン下さいと言うと「錠剤ですか?テープですか?」と

「錠剤です」

「すいません 錠剤は扱っておりません」

「……。」

ここツルハドラッグだよね?まじかよロキソニンがないとかあるの…?

まぁないものはないのだ。

諦めて店内で飲み物でも買おうと物色していると母から着信だ

あぁ…すっかり忘れてた。あれだけの着信数だ、ただ事ではなさそうだが…

「あ、もしもし~ 今日魚屋でお刺し身買ってくるの?」

「えっ?」

「こないだ言ったじゃない 中トロ買って来てくれるって」

「あぁ…うん…それは今回じゃなくてそっちに行くついでにって話でさ…」

「あらそうなの わかったわ」ガチャリ…

まぁ大して心配してなかったが、中トロごときであの着信件数か…余りに的はずれな内容に暫く放心していた歯痛男だった。

おわり

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あとがき

あっという間の2泊キャンプ。今回は妻と娘のキャンプスキルが上がったことが一番の収穫だ

書き加えるならば普段の生活では気付かない娘の成長を感じることができたことか。

娘がキャンプでやりたかった事(リストを書き出してもらっていた)も大体できたと思う。やりたい事リストの一つに、“焚き火をしながら星空を見たい”という天気次第の難題も無事クリアできた。

寒さ対策(特に娘)については肌着から見直した事でクリアできた。

娘のベースレイヤーはモンベルのジオラインEXPのタイツとラウンドネックシャツ 暖かく着心地抜群らしいので家でも着ている

ソックスはメリノウール トレッキングソックス 厚手のため靴はワンサイズ大きくないと履けない程だ。寝る時に履けばポカポカだ

ミドルレイヤーは同じくモンベルのクリマエア ライニングジャケット クリマエアは毛足の長いフリース素材で軽く暖かい。更に薄手の裏地が付いてるので防風性も高く、裏地の滑りがよいので重ね着が苦手な子供にもってこいだ。

アウターはモンベルのネージュダウンパーカ 650FPとやや物足りない気もするが、活発な子供には丁度よい。ベースレイヤーとミドルレイヤーがしっかりした物なら暑いぐらいだ

これなら冬場のキャンプも行けそうだ。

家で反省会という名の打ち上げをした。娘が今回初めて出来た事を褒め讃えていたのだが、「もういいよね?」と言ってその場から離席…You Tubeを見始める

何となくだが、キャンプに行ってくれるのは残り僅かな気がしてならない。

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