大満足で宿に戻り晩ご飯の支度をしてバレルサウナに入る。この生活悪くないです

今晩は土鍋ごはんにしようと思ったが、妻が炊飯ジャーの「銀シャリモード」を試したいとのことで電機炊飯器に任せることにした


薪ストーブに囲炉裏テーブルもあるので寒い季節や桜の季節も愉しめるだろう

家族それぞれ思い思いの時間を過ごすことに
筆者は昔から縁側と土間のある平屋に住みたいと思っていた
しかし年を取ったら土間と部屋の行き来が億劫になるだろうなぁ…でも憧れるなぁ
と、妄想しながらパシャリパシャリと画像を収める
ん…あやつセカチューの続きが気になって観てるのか?

と、覗き込むとまさかの鬼滅の刃 刀鍛冶の里編じゃないの…
まぁ大正時代の物語だし、なんとなく家の作りも似てるし…まぁいいか。
と、ブツブツ独り言を言いながらパシャリパシャリ…

アシダカグモのオス。そういや昨日も同じ時間に出没してたな
コイツは日本最大級の蜘蛛で、別名ゴキブリハンターとして名を轟かせている益虫だ(個人談)
人畜無害なのだが、メスのサイズたるやCDぐらいになるんで結構ビビります
不思議なもので、自宅に出ると超大騒ぎするのに古民家にいると何も感じない。アシダカグモがいて当たり前になるのだ
これを是とするかは客次第か…もしこの拙いブログを読んで虫ムリだから泊まるのやめようと思うなら本物の古民家泊(夏場)はできないと言っても過言ではないだろう
虫がいて当たり前なのだ。この家屋の先住民はアシダカ軍曹なのだ。
と、何故か熱くなる筆者だった…

おや、鬼滅は飽きたのかノートに何やら書いてるぞ…

うーむ、誰に似たのか文才がある。
そして最後にお礼を忘れないとは父より優れているではないか…

変な時間に揚げ物をガッついたせいかイマイチ腹が減らなかったが、晩ご飯を刺身にして正解だった。
この後、旅の疲れか睡魔が襲ってきて昨夜の花火の続きをせずに就寝となった
最終日

翌朝、ゆっくり起きて美味しいアイスコーヒーを飲みながらのんびりと帰り支度をする。
朝ごはんは清水屋パン屋で買ったパンなどで適当に済ませるも10時に予定したチェックアウトまでかなり時間がある
そこで娘にとって最大のイベントが始まる

宿に着いた初日から縁側を見てやりたいと思っていたらしい産屋敷ごっこ

イマイチ雰囲気がでないのか着物に着替える娘
鬼滅ごっこをするためだけににわざわざ浴衣を持ってきたのだ…恐るべし。
その本意気に応えるべく父も迫真の演技をしなければ…と、産屋敷輝哉になりきることに
「はじめましてだね…鬼舞辻..無惨」とか
「私ももう..長くは生きられない」とか
意外とモノマネが上手かったのかツボにはまる娘。

そんなこんなでお開きの時刻となりました
若女将に見送っていただく際、セカチューの話を夢中でするオヤジ。
20代であろう若女将に対しセカチューの話しをしてもイマイチ理解できないと思うが、この町の良さや自転車で町の散策をする素晴らしさは伝わっただろう
若女将との話の中で『とんび』という民放ドラマのロケ地にもなったと聞いたが、長渕剛主演の『とんぼ』は知っていても『とんび』は知らないというなんとも年齢差を感じる会話になってしまった。
最後に吟漁亭をバックに家族写真を撮ってもらい、娘は上機嫌で若女将とハイタッチ
また来ますと挨拶をし、吟漁亭を後にした
ルームミラー越しに見えなくなるまでいつまでも手を振る若女将
素敵な宿とおもてなしを我々は一生忘れないだろう。
さて、この後は各々やり残しただろう事を一つずつやっつけいこうと思う
先ずは筆者のイベントから

ここは亜紀のお気に入りの場所で、町全体が見渡せ、紫陽花が咲き誇る絶景スポット
しかし紫陽花がない…場所が違うのかな?
と思って帰ってから調べると、鹿の食害で紫陽花を見ることができないとのこと…まぁ紫陽花がなくても眺望は抜群なんですが。
※夏場はアブが多いので、虫除け対策は必須です。
続いて岩科地区にある岩科学校

国指定重要文化財で、伊豆最古の学校
社寺風建築にも関わらずバルコニーがあるのは明治時代の建築物ならでは

見所は2階の客室の西の間で漆喰技法の名工 入江長八によって施された千羽鶴

まさに鏝絵の集大成ですな(個人談)
そもそも鏝絵の鏝(こて)とは左官職人がモルタルや漆喰などを壁などに塗る道具で
入江長八はその鏝を使って浮き彫りのような立体的な芸術作品を数々残した名工です。
その他にも見所が多く、個人的には拝観料300円はお得だと思います

バケツ持って廊下に立ってなさいってやつですね
こんな遊び心もあり、校内をクイズ形式で巡る仕掛けもあるので子供も飽きないだろう
因みに出題内容は館内をしっかり巡れば答えらる。60点以上取れば学校に隣接した開化亭でお土産やお茶などが5%引きになる。
と、まぁこんな感じで岩科学校の魅力は十分伝わっただろう
しかし本当に伝えたかったのはこれだ

なんと岩科学校内の壁にまさかのセカチュー
しかも当時の告知ポスターではないですか
ドラマと岩科学校は無縁と思っていたが、同じ町の学校繋がりなんで良しとしよう
岩科学校を後にし、妻が行きたいと言っていた「ととや」という回転寿司で昼食をとり、最後に娘が行きたがっていたお土産屋に寄って帰路につく。
松崎町に思ふ
この町の魅力は 海、山、川の豊かな自然や温泉、古い町並みが残ることではあるが、よほど観光地化されていないことだろうか
個人的にはゴリゴリに観光地化された土地に魅力を感じないのだ
釣り場も多いので季節問わず楽しめるだろうし、夏の海水浴以外なら桜の季節がいいだろう
大好きなドラマのロケ地であることを割り引いてもまた来たいと思える町だ。
しかしこの町に滞在すると深刻な過疎化に気付かされる
妻の職場に松崎町出身者が何人かいるとのことだが、やはり若者は都心に働きに出る
調べるとやはり松崎町は静岡県内で過疎地域に指定されていた
よほど観光地化されていないと先程述べたが、松崎町の主要産業は観光業であることからその深刻さが伺える
観光客の一人である筆者にとって穴場的な土地は喜ばしいが、町の事を思えばジレンマに陥る
一年ぶりにブログを再開したのは色々な思いがあっての事だが、この拙い文章で一人でも多く松崎町に訪れることを願うばかりだ。