鹿嶺高原キャンプ場-標高1800mで孤独と下痢

鹿嶺高原キャンプ場

標高1800mで孤独とションベンのつづき

焼き鳥をアテにビールと缶チューハイを流し込む。

いよいよ本日のメインディッシュ ポークスペアリブの炭火焼きに取りかかる

もちろん焼く前に予め吸水させといた米を炊く

流れるような一連の作業 ベテランキャンパーに抜かりはない。

うーん…めんどくせーから焚き火で炊くか

そして華麗にパイロマスター2にエコココロゴスを嵩増しし、網にスペアリブを乗せる

このゆったりとした時間 キャンパー冥利に尽きる

ぼんやりとウィスキーの水割りを飲みながら物思いに耽るベテランキャンパー

うむ、メスティンから出てるのが水蒸気なのか焚き火の煙なのか分からんが、ぼちぼち蒸らすか…

そうこうしているうちにスペアリブも焼けてきた

何杯かの水割りを飲み、そろそろ頃合いだろうとメスティンの蓋を開け、炊きたてご飯をパクり

かった〜っ 全然炊けとらんわ

しかたないので水を足して再度焚き火にIN

そしてスペアリブにかぶりつく

なんとか米もテキトーな割に上手く炊け、再び至福の時間

スマホから流れる音楽に合わせ大声で歌いながら(獣対策)夜は耽けてゆく…

二つ目のスペアリブを焼き始める

酔もまわり、二つ目のスペアリブをガブり

この頃から雨も本降りになり風も出てきた

焚き火もこの辺で終わりにして、シェルターの中でインスタでもやろう…

しかし電波が不安定なこともありフィードされませんみたいな状態が続き面倒くさくなって寝ることに

それから4時間後、雨音と風の音に起こされる

ソロAサイトは三組限定で各々ソロ用のテントを譲り合って幕営できる程度の広さ

そんな立地でソロテントとタープを連結し、更に眺望も…となれば大きな松の木の下にテントを張るしかない。

その松の木の下にテントを張ったことで大粒の雨がテントに落ちてくるのだ

ボッボツ…ボツボツボツボツ ボタタボタッボタ…

騒音でしかない

ついでにピン張りしたタープが強風で連結してるシェルターに当たり

ブルルルル ブルブルブルルルとプロペラ機並みの騒音

もはや再び寝ることはなぞできない

そうこうしていると胸焼けと下っ腹がやたら痛くなってきた…

何度か寝返りを打ってやり過ごそうとしたが いよいよ寒気がしてきた。もはや寒気なのか単純に気温が低いのか分からない状況に…

いよいよもってトイレに行くほかない

テントからゾンビのように這い出てトイレに向かうベテランキャンパー

腹もキュルキュルいってるわムカムカするわ土砂降りだわで不運の三重奏

歩くほどにお腹がギュルギュルと唸りを上げる

あー無理 絶対全然無理 全然前世の頃から無理

こんな事ならフリーサイトにテント張ってりゃ良かったと自分を怨むベテランキャンパー もはや全てが裏目に…

あぁ…もう限界…みんなごめん…..南無三

少し道から外れた場所に不時着 ズボンとパンツを同時に下ろし脱糞

ぶっしゃぁぁああーっとね…すいません下品で。

あ、もちろん明るくなってから埋めましたよ。

紙がないので おケツを出したまま 前屈みになりながらずぶ濡れでテントまで戻るゲリキャンパー

タープ下でお尻を拭くゲリキャン

お腹はある程度スッキリしたが、胸焼けは治まらず、サクロンと正露丸を飲み寝袋に入る

しかし5分としない内に雨音と胸焼けで落ち着くことが出来ず、外に出る。

もう撤収しよう…雨の中で撤収は嫌だが、トイレに行きたいし フリーサイトまで下りるならちょっとずつでも荷物を車まで運ぼう…

撤収作業で喉が渇き、水分補給を…あぁ、いろはすはもう飲み干したんだっけ…

湧き水を汲んでおいて正解だ。そして浄水器を通した湧き水を飲む

ぐわっ、不味い…

湧き水と書いてあったがやたらと不味い。なんというか化学的な不味さだ…

それもそのはず、数十分後に分かる話だが、洗い物をしに炊事場に行き、昨日水を汲んだ水道の裏側にある蛇口付近に貼り紙が貼ってあった…詳しくは憶えてないが、内容はこうだ

ウィルス対策で湧き水を塩素消毒してます云々…

なるほど塩素か。しかも我々が普段水道の蛇口をひねって出てくる水道水よりおそらく塩素濃度が濃い

不味いわけだ befreeの浄水器じゃ塩素の味は変えられないからね

KATADYN Befree (カタダイン ビーフリー 浄水カートリッジ)
セイシェル、ソーヤー、カタダイン、グレイル...各メーカーから様々な浄水器が販売されている携帯性や交換性の良さで定評なソーヤーミニ浄水能力ではセイシェルか。第三者機関のデータが分かりやすく公表されているし世界各国の...

余談ですが、水道水に含まれてる塩素は 蓋をしない状態で30分は煮沸させないと塩素が飛びません。5~10分程度の煮沸だと逆に塩素濃度が上がるみたいです。

下痢症状の時はやたらと喉が渇く しかし、いろはすは遠の昔に飲み干しPELICANグロウラーに入ってる氷しか水分がない

そう、付近に自販機がないのだ…

おそらく雷鳥荘に行けば自販機の一つや二つはあるだろう

しかし、雷鳥荘までここからどの位の距離があるか…考えるだけで腹が痛くなってくる

唯一の水分、PELICANグロウラーの蓋を開け、溶けてるだろう水分をラッパ飲みする。

溶けてねーじゃん氷 水でてこねーじゃん

どんだけ保冷力抜群よ こんな時に全く要らない性能やねん

個人輸入してみたけど(グロウラー編)
このブログに幾度となく登場してるグロウラーなのだが、今回は購入先のお話し相変わらずの長文なので、ダルい方は斜め読みを推奨します。キャンプに酒は絶対、酒は冷えっ冷えのキンキンが好きと豪語するお酒好きな方は是非最後まで読んでい...

いや、凄いんだよ 褒めてあげようよ…

しょうがない、溶かそう。コッフェルに氷を入れ、ガスストーブで温めることに

お腹に気を使い、ぬるま湯ぐらいに温め体内に流し込む

久しぶりの水分 脱水症状気味の身体に染みわたる

ゆっくりと撤収作業をつづけるゲリキャンパー

なんだかんだで撤収に3時間以上掛かって駐車スペースに佇むヘタレゲリキャンパー

空を見上げれば上下の雲の切れ間から晴れ間が見える

上下…雲海か?もう雲海でもうん◯でもなんでもいい…帰ろう。

眼下に浮かぶ雲海に感動する気力もなく、帰路につくヘタレキャンパーなのであった

おわり

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