フジカハイペットにはクックカバーというものが付いてます。
このクックカバーを外すと2.5kw(2.15kcal/h)の発熱量の恩恵を受けて料理ができるのですが、殆どの方はお湯を沸かすか保温する程度でフジカを熱源にして料理をする方はいないと思います。
冬場のお籠りキャンプで活躍するフジカハイペット。せっかく料理ができる石油ストーブがあるのに暖を取るだけではもったいない
そこでフジカでどんな料理が作れるか実践していこうと思います
万が一の災害時でも暖を取りながら温かい食べ物が食べられたら助かりますし…キャンプをしない方も是非、一読していって下さいませ。
なにはともあれ炊飯から
第一弾は炊飯です。結論から言ってしまうと、フジカで炊飯ができます。
しかしなぜ炊飯なの?炊飯って料理なの?と思う方もいるでしょう
炊飯の基本は「煮る」「蒸す」「焼く」です。つまりフジカで炊飯をマスターできれば「煮る、蒸す、焼く」を容易にフジカで出来るということです
そうなのです。なにはともあれ炊飯からなのです。
先程フジカの最大発熱量2.5kw(2.15kcal/h)の恩恵を受けて料理が作れると書きましたが、フジカの場合、ガスコンロの様に鍋に炎があたる位置では料理ができないので、実際は2.15kcal/h以下の熱量となります
もちろん水を沸騰させるのに十分な火力ですが、ふっくら美味しいご飯を炊くのには強火が必要です…
火力が足りないなら工夫する
強火にできないなら工夫しましょう
先ずクッカーをアルミメスティンにして足りない熱量をカバーします
何故アルミメスティンなのかというと、材質と形状がフジカ炊飯に適しているからです
アルミの熱伝導の良さと、平たい形状のお陰で米にムラなく熱を伝えることができるのです。
始めちょろちょろ中ぱっぱ…は炊飯の基本なのですが、これは鉄釜で炊く場合で、現代の炊飯は
- 強火で激しく沸騰させデンプンをα化させる
- 沸騰を持続することでα化を進め、お米特有の粘りを出す
- 弱火で蒸して余計な水分を取っていく。最後に焼きを入れるかは自己判断
- 火を止め、蒸らす。(α化)
つまり1の熱源が強火にならないフジカの場合では、クッカー(アルミメスティン)でカバーし、3の焼きに関しては焦げ付きやすいメスティンでは無理にしなくても良いと思います。
火力が弱いことが米を焦がす原因
我が家には電子炊飯器がなく、炊飯土鍋を使いガスで毎日炊いてるのですが、米を焦がす原因は間違いなく火力が弱い時です。
一見矛盾しているように思いますが、理屈としては火力が強いことで蒸気が勢いよく出ます。つまり煮えた合図が簡単に確認できるのです
炊飯とは、煮る蒸す焼くです。最初の「煮る」つまり煮立つことが確認できれば次の「蒸す」の行程に移れるわけです
個人的には激しく煮ることを「炊く」と解釈しているのですが本文では「煮る」という言葉を使います。
火力が弱いと煮立っていても蒸気を確認しづらく、いつまでも次の行程に移れず、気づけば米を焦がしてしまうことがあります
特にフジカの場合、上昇する周りの熱で蒸気を確認しづらいので、蒸気の勢いが大事になるのです。
炊き方
洗米した米を最低でも30分吸水させておきます。
クックカバーを外してメスティンを置きます。この状態が最初の行程「煮る」です
今回はダイソーメスティン(小)なので、五徳を準備したほうが無難です。
五徳に関しての記事はこちら↓
5〜6分すると沸騰して蓋が浮いてきます。フジカで吹きこぼれは嫌なので火をやや弱めます。
もちろんフジカには火力調整機能はないので、一度メスティンを安全な場所に置き、クックカバーをはめてメスティンを再度乗せます。
これで火力がやや弱まりましたが、沸騰は持続しています。これが「煮る」から「蒸し煮」の状態
ここからは音の変化が次の行程に移る合図となります。
メスティンに耳を近づけるとブツブツからプツップツッという音に変わってきます。この音の変化が大体 5〜6分
音の変化が確認できたらキャプテンスタッグの七輪用五徳の上に置き「蒸す」の行程に入ります
因みにこの五徳はトヨトミのKS-67Hにもフィットするみたいですね。
ここからはプツップツッの間隔と匂いで判断します。約10分
プツッがしなくなれば余計な水分がほぼ飛んだ合図です。
もしプチプチと音がなる場合は焦げている可能性があるので、匂いで確認してください。
※今回は焼きの行程を省きました。
続いて保温です。屋外で外気が低い場合は保温性のあるバッグなどにに入れてしっかり保温してください。保温時間は15分〜
保温後すぐに食べない場合はしゃもじ等でかき混ぜておきます。
今回は保温の合間にレトルトカレーを湯煎してキャベツとキュウリを刻みチャンピオンカレーランチにしました。
さいごに
今回のフジカ炊飯は大成功でした。前回は焼きの行程を入れておこげご飯になりましたが、おこげが好きな方はクックカバーを外して30秒ぐらい乗せとけばできますよ
今後はラージメスティンで米2合を炊いたり、他の料理にもチャレンジしていこうと思います。
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