前回天空の湖のつづき
雨はしばらく止みそうもない…炊事場に避難している他の人達も不安の表情だ
土砂降りの中、設営に悪戦苦闘しているキャンパーもいる。
そんな中、おもむろにザックからレインウェアを出す一人の男
炊事場に避難している他のキャンパーを尻目に颯爽とタープを張りにその場を立ち去る
土砂降りの中 サクッとタープを張り終え、雷雲が遠くに離れたのを確認し、子供をタープまで誘導
できる男は違う さすがキャンプ時雨天率90%のレイニーキャンパーだ。
晴天予報でレインパンツまで持って来てるキャンパーはそうはいないだろう。この男、雨のキャンプに慣れすぎている
とりあえず全ての道具をタープ下に運び、一服するも雨が止むどころか強まる一方だ。
しかもだ、持ってきたTC素材のタープなのだが、縫い目から雨漏りするではないか…
NIKWAXで撥水加工したのだが、シーム処理はしてない。この雨量だと流石に雨漏りするのか…うむ、いい経験だ
このまま雨漏りするタープの下で雨宿りをしていても始まらないな…テントも設営してしまおう
今回はファミキャン、FJALL RAVENのアビスコエンデュランス4を持ってきた
この手のトンネルテントは、インナーテントがフライシートにセットされているので雨天時にインナーが濡れることなく設営できるのだ
設営自体も簡単でお気に入りのテントだ。
テントも難なく設営し、ようやくビールをゴキュッと飲む
この一連の作業、妻も惚れ直したことだろう。
しかし、そんな一連の作業なぞ知ったことかと妻と娘はうどんと蕎麦の奪い合いしてるではないか
娘が食べたいと買った蕎麦なのに何故か気に入らず、妻の冷やしうどんを奪い 更にうどんのつゆが味噌ダレだった事に腹を立て、ざる蕎麦のつゆを奪うという荒業。
彼女はすっかり満腹になり、今度は風呂に入りたいと言いはじめる…
このキャンプ場は風呂はなくシャワーだけしかないけどいいか?と聞くと
サッパリしたいからシャワーでもいいと言う
普段 家では風呂でもシャワーでも入りたがらない娘なのだが、キャンプの時は何故か自分から入りたがる…まったくの謎だ。
そうこうしてるうちに晴れ間が出てきた
雨に濡れ身体も冷えたことだしママとシャワーで温まりに行きなさい
その間、一人寝床のセットやタープ下の配置をする。ベテランキャンパーに抜かりはない
天気も回復し、二人が戻ってきて三人で湖畔まで散歩をしたり写真を撮ったりと、ようやくキャンプらしくなってきた
2000m級の山々に囲まれた野反湖 富士五湖とはまた違う趣きだ 湖が広く空が近い。
これは海だ言うので湖だと正しても海だ海だと言う。
どうやら、みずうみだから海らしい…きっと水海なんだろう
時計はまだ16時 太陽も容赦なく照りつける
すると娘が、マシュマロ食べるからアレやってと言う…
そう、アレとは焚き火のことだ。
まだ、明るく陽射しも強い。薪もそれほど持って来てないので容赦なく断った
とりあえず焼き鳥で勘弁と言うことで、パイロマスター2で焼き鳥
今回は去年購入したROGUEのクーラーボックスを初めて夏場に使用。あまり保冷力は無いだろうと高を括って焼き鳥を冷凍させて持ってきたが、肉はまだ凍っていた。
恐るべし南アフリカ お前は立派な一軍クーラーボックスだ。
マッタリとキャンプを愉しみ、夕暮れ時
さあ、そろそろ夜の部のはじまりだ
念願の焼きマシュマロ
焦がしたくないのかマシュマロが遠すぎる 玉子を浮かす手品のようだ
夕日もすっかり落ち、見上げれば月が輝いている
この日は満月ではなかったが、標高が高いからか 光害がないお陰か、夜になっても月明かりで空が明るかった
月の光で空が明るすぎたせいもあり、満天の夜空とはいかなかったが満足な夜だった
このあと夕食を済ませ 娘がコットで眠りにつき、ようやくマッタリとお酒モードになるも車の運転やらリヤカーやらの疲れで僕らも早めに就寝した
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