最強のULペグとコスパ最強のULペグを考察②

Stakes-ペグ

最強ULペグとコスパ最強ULペグを考察①では最強のULペグを下穴用及び最強のストッパーにしたという話でした。

この記事ではメインペグに相応しいコスパ最強のペグを考察します

スポンサーリンク

メインペグの形状を選ぶ

さてメインペグですが、候補に上がったのは以下のペグです

  • ピンペグ(チタン製)
  • ネイルペグ(64チタン合金製)
  • ジュラパワー200(超超ジュラルミン製)
  • Vペグ(チタン合金製)
  • Vペグ(超超ジュラルミン製)
  • Vペグ(アルミ合金製)

まずはピンペグです

候補の中でチタンのピンペグが一番軽いのですが、打ち込み時に曲がりやすく、丸棒という形状は抜けやすいので気になります…

ネイルペグの形状も同じです。しかも下穴用として既に所有してます…

いくら強靭なペグでも抜けてしまっては意味がないのです。

今回はメインペグを揃えるならという内容なので、全てピンペグにしてしまうと使える場所が限定されてしまいます。

つづいてジュラパワー200ですが、このペグをメインペグの候補にしたのには理由があります。

このペグはピンペグと似た形状ですが、曲げ加工や平打ち加工をするなどの工夫を凝らしてます

平打ち加工は強度を上げる為の工夫ですが、土の中で回転しにくく、丸棒より抜けにくいという利点もあるのではと考えました

最後にVペグです

今回の候補の中で一番抜けにくいペグはVペグです。

素材以外でペグの軽さを求めるならペグの形状ということになります

より細く(薄く)、より短く、肉抜き加工が施されている…

細くする、短くするは当然抜けるリスクは高くなり、肉抜きをすれば曲がりやすく、最悪の場合折れてしまいます。

ということで、今回は短くとも固定力に定評があるVペグをメインペグにしようと思います。

Vペグの特徴(メリット)は土中で回転し難いので抜けにくいことと、ペグ同士を交互に重ねることでコンパクトに纏めることができることです。

デメリットはペグを抜いた後に土がかなり残るのですが、几帳面ではない筆者は適当に土をとってペグケースに仕舞っています。

気になる方はペグケースに入れる前にビニール袋に入れて仕舞えば良いと思います。帰ってから水洗いして乾かせば完璧。

スポンサーリンク

素材を選ぶ

さて、メインペグはVペグに決まりましたが、次は素材選びです。

チタン合金製かジュラルミン製かアルミ合金製か…

ではチタン合金のVペグから見ていきましょう

大抵こんな感じで、チタン合金とは記載してありますが、64チタンではなさそうですね…恐らく64チタンはその硬さゆえV形状や肉抜きなどの加工が難しいのだと思います。

重量は一本14gです…長さ16.5cmで厚さ1mm 肉抜きされていて単体14gでは重い気がするので細引き込みの重量だと思われます。

64チタンではないチタン合金はペグの素材に向いているか疑問ですし、そもそも素材の詳細が分からないので見送りました。

因みに純チタンのVペグもあるのですが、かなり薄い作りです。打ち込む用途で使うには向いてないと思い候補から外しました。

向いてる向いてないは筆者の考えであって向いてないから買わない方がいいということではないのであしからず。

ここでULペグにおける総合的な強さの優劣をおさらいします。

純チタン<超超ジュラルミン<64チタンでした

つまり純チタン製のVペグは筆者にとっては存在価値が薄いことになります。

64チタンのVペグがあれば良いのですが、存在するのかは分かりません。

しかし64チタンのVペグがあったとしてもかなり高額になると思うので購入は見送るでしょう

筆者が考えるULペグのベストな組み合わせは、全て最強のペグで揃えるということではありません

メインペグは複数本揃える必要があるので、軽量でコスパに優れた素材を選ぶべきだと考えます

その素材は純チタンでもチタン合金でもなくアルミ合金か超超ジュラルミンです。

スポンサーリンク

アルミ合金とは

さて、メインペグの素材が決まりましたが、アルミ合金ってジュラルミンのことでは?と思い調べることに…完全な素材沼です。

キャンプや登山をする方にとって、とても身近な金属素材の一つ、アルミ合金の道具達

テントポールにチェアやコットのフレーム、テーブルやクッカー、カトラリーと様々な道具に使われている素材です

さて、アルミ合金とは何かというと、加工しやすく柔らかい素材の純アルミに他の金属を添加して強度を高めたものです。

我々に身近なアルミである一円玉は純アルミで、缶飲料のアルミ缶はアルミ合金だそうです。

このアルミ合金には種類があり、その中でジュラルミンアルミ合金と呼ばれるものが あります。

A2017 ジュラルミン、A2024 超ジュラルミン、A7075 超超ジュラルミンです。

ジュラルミンはアルミ合金の種類であり、ジュラルミンアルミ合金以外は〇〇〇系アルミ合金と呼ぶそうです。(缶ジュースのボディーはA3000系でプルトップはA5000系)

つまりジュラルミンペグはA2017で、アルミ合金ペグは〇〇〇系アルミ合金ということですね…アルミ合金=ジュラルミン系と思っていたのでかなりスッキリしました。

さて、スッキリしたところでメーカー選びです。

アルミ合金と超超ジュラルミンのVペグであれば信頼できるメーカーは一択です。

スポンサーリンク

DAC/ディーエーシー

DACはイーストンと並ぶ世界最高峰のテントポールメーカーです。

現在、名だたる山岳テントメーカーはDACの超超ジュラルミンポールを採用しています。

筆者所有 FJALL RAVENのテントポール

DACのNSLはフェザーライトという山岳用テントで使われるラインで、NSLより更に軽量なNFLもあります。

GREENの意味はグリーンアノダイズドという特別な技術で製造されていて、有毒物の排出を極力抑え、環境負荷を抑えたサスティナブルな製品ということ。

こちらはMOSS LittleDipperのテントポール

モステントの前期〜中期はイーストンポールですが、後期はDACポールです。

山岳用テントポールがイーストンからDACに変わった時代の証明ですね…しかし9.35mmってかなり肉厚ですね

モステントはこの後MSRに買収されましたが、MSRはイーストンと共同開発したサイクロンポールという、いくら曲げても折り癖がつかないという理解不能な最強ポールを開発しています。

さて、話はDACに戻りますが、DACの子会社であるヘリノックスのチェアやコットのフレームも勿論DACの超超ジュラルミンを使用していますよね。

※DACの超超ジュラルミンはTH72Mと呼ばれる独自の超超ジュラルミン合金なので、日本のアルミ合金規格A7075とは異なります。

そんなアルミ合金に特化しているDACですが、アルミ合金ペグも山岳用テントメーカーで採用されています。

これがアルミ合金系のVペグならばメーカーは一択という理由です。

スポンサーリンク

J-Stake S

このアルミ合金製のペグは名だたる山岳用テントメーカーが採用しているVペグです。

長さ16cmで11gとかなり軽量です。

DACのペグは基本的に我々エンドユーザー向けには販売しておらず、テントメーカーから購入する形となっています

ローカスギアなどのウェブサイトから購入することが出来ます。

まぁ基本的にはという話で、Amazonでも買えますし、ヨドバシなら一本から買えてしまいます。

しかし気になるのがテントメーカーによって値段がまちまちなこと。プロモンテのVペグがヒルバーグやノルディスクのペグと同じものだとすると価格差がかなりありますね…

細引きやケースが付いてるだけでこの価格差…ノルディスクは6本セットである意味最軽量。

因みにヒルバーグのVペグは強化アルミという大まかな説明…もし超超ジュラルミン(Alpine V Peg)だとすると説明で大損してます。

ノルディスクに至っては「最大限の強度を追求しました。」と説明していますが、アルミ製と記載…しかも中国製と謎の連発です。

スポンサーリンク

Alpine V Peg

こちらはJ-Stakeの超超ジュラルミン版です。

こちらも長さ16cmで11gです

筆者が調べた結果、快速旅団なら一本から買えそうですが、まとめて購入するならZEROGRAM一択でしょうか

【ZEROGRAM】ゼログラム Alpine V Peg
画像参照:yosemite-store.com

値段は税込3000円 1本375円と安くはないですね。

HEIMPLANET/ハイムプラネットも検索でヒットしますが、ZEROGRAMとの価格差は倍近いです。

名だたるテントメーカーがこぞって採用しているDACのJ-Stakeですが、何故か同メーカーの超超ジュラルミンVペグはほぼ採用されていません。

価格差はそれ程でもないのに何故でしょうか…

スポンサーリンク

メインペグはこれに決定

さて、J-StakeとAlpine V Pegの二択でしたが、価格と在庫の兼ね合いで買い求め易いJ-Stake(アルミカラーペグ)に決めました。

ULチタンネイルペグが高かったのでコスパ重視にした感は否めませんが、このアルミカラーペグは筆者が所有するファミリーキャンプ用のテントに付属されているペグと同じ物で、使い勝手の良さは折り紙付きです

画像下のペグがテントの付属品で上が今回購入したプロモンテのカラーペグ 全く同じ物です。

J-Stakeはわりと肉厚ですが中央部がシェイプされています。これは意匠というよりも軽量にする工夫という意味合いでしょう

購入して思ったのですが、既に28本もあるのに何故購入したのだろうか…と。

まぁ消耗品なので何本あっても困らないですよね笑

スポンサーリンク

さいごに

今回は最強のULペグとコスパ最強のULペグを考察しました

下穴用のペグは、とにかく軽い、折れない、曲がらない、へたらない、貫通させることができる64チタンのネイルペグにしました。

メインペグは一周まわって結局これという結果になりましが、何気なく使っていたテント付属のペグを深く知れたことや、素材の見識を深めることができたので、このクソ長い記事を執筆して良かったと思っています。いや、思いたいです。

調べてみて感じた事ですが、アウトドアで使うアルミ合金は工業用途で使われている精密なものではないので、商品説明欄にジュラルミンなのにアルミ合金としか記載されていなかったり、アルミ合金なのにアルミニウムと書いてあったりとかなりアバウトです

メーカーや売り手サイドは素材を売りにすればもっと売れると思うのですが…

筆者はこの組み合わせにしましたが、ピンペグを何本か組み合わせて、更に軽量にすることもできますし、行きなれた場所て地質が分かっているならピンペグのみでも構わないと思います。

あと最後まで悩んだユニフレームのジュラパワー200も試してみたいペグです。

というか、超超ジュラルミンを開発したのは我が国日本なのでもっと頑張ってほしいものです。

では

コメント

タイトルとURLをコピーしました