田貫湖 テントサイトでパラサイトのつづき
明け方 寒さで目を覚ます
最低気温は10度を下回る程度との予報だったが、間違いなく氷点下だ…ダウンハガー#2でもかなり寒い
両隣りの新高校生達はどうだろう…
娘はコットで寝てるので、下からの冷気はないがモソモソ動いてるので寒くて寝付けなかったみたいだ
ノッポMに至ってはスリーピングマットからズレ落ちてほぼ地べたで寝てるではないか…
…寒くないのか?
ダウンハガー#2でも寒いのに、この二人のシュラフはスノーピークのオフトン。シェルター内の温度はメーカー記載の下限温度をかなり下回っている
それもこれもフジカさえあれば快適だったのに…申し訳ない。お父さんも寒いのだよ
うぅ…さすがに寒い。時計を見ると5時45分
日の出の時間だ。起きよう
日の出はたぶん過ぎているのだが、富士山から日が昇るので丁度いい時刻
とにかく寒い…体感温度は−2℃ぐらいか…天気予報の最低気温などなんの役にも立たない
ガチガチ震えながら展望デッキに向かう
何人かのキャンパーもデッキの上で まだかまだかと日の出を待つ
暖かい…太陽のありがたみを感じる瞬間
富士山頂からの御来光以来の有り難みだ。ありがとう太陽、今日も僕等は生きている
低温だとレギュラーガスはつかない。ついても弱すぎるのでこんな感じで逆さにする
これは液出しという燃焼方法だが、液出し対応のストーブ(バーナー)でしかできない。燃費は悪くなるが、氷点下では重宝する
温かいコーヒーや紅茶を飲み、朝食の準備をする
赤ジャージの一味も全員無事だったのかテントから出てきた。
そして朝から騒がしい…起きてすぐによく大声を出せるものだ
しかも朝の挨拶か、相変わらず僕らのサイト内に入ってくる。シェルターの中を覗いたり、奇声をあげたり…
僕らの朝食は焼き魚だ。サクッと炭を熾し朝食を済ませる
赤ジャージの一味は薪に火がつかないのか型紙のようなものでパタパタと風を煽いでいる
最初は父親がやっていたがトイレに行くのか赤ジャージにバトンタッチ。
赤ジャージは喜んで型紙をもち盛大に風を送り込む
それにしても盛大すぎる…狂ったように型紙を煽る赤ジャージ
そして昨晩の焚き火で溜まった灰が ぼふぁーっと一斉に僕らのサイトまで飛んできた…
もうヘキサライトは灰まみれだ。幸い火の粉は飛んでこなかったから良かったが、火の粉だったら穴だらけになっていただろう
なりふり構わず型紙をバサバサ煽る赤ジャージ。
もう流石に限界だ…こっちに向かって盛大に灰を送るのは止めてくれと伝える
ジャージ母が怒鳴り声に気付いたらしく「ソーリー」と謝り焚き火台を僕らから遠ざけた
そう、遠ざけただけだ…遠ざけてまた盛大に煽り始める赤ジャージ。
まぁ、灰は飛んで来なかったから…いや、飛んで来るはずの灰はさっき全て飛ばしたのだ
僕はそれ以上文句は言わなかった。
するとジャージ父がトイレから戻ってきて焚き火台の位置が変わっている事をジャージ母に尋ねる…ジェスチャーからそんな感じだ。
するとコッチに向かって指を差し何か文句を言っているようだ
逆ギレか…いや被害者ぶってるのだろう
コッチも臨戦態勢、望むところと思っていたが、ジャージ母が父をなだめ事なきを得る。
それから何事もなかったように僕らはイスに座りゆっくりとしていたが、赤ジャージは相変わらずよそのサイトで迷惑行為を続けていた
ヤバいと思ったのは赤ちゃんと母親が自立式ハンモックでゆらゆらしている時にジャージが近付いた時だ
何かあったら走り込もうと構えていたが、何事もなかった…よかった。
そして撤収時間となる。今日から泊まるであろうキャンパーが撤収作業をしている僕らの近くにリヤカーをとめる
赤ジャージの一味は撤収作業をしていないので連泊するのかもしれない…
僕らの後に設営するキャンパーさん達は気の毒だ…
帰りに受付で管理人に一部始終を話そうかと思ったがやめた。
注意しても逆ギレするタイプだ。さらに被害者ぶってキャンプ場が訴えられても迷惑だろう
そして帰路につくのであった
さいごに
今回の出来事は相手が外国人だったので文化や価値観の違いがあったのだろう。
キャンプ場に英語や中国語などの利用規約や禁止事項があるとしても、モラルやマナーは国によって違うのだ。
何かあった時に誰かが保証してくれるならまだいいが、キャンプ場はキャンプ場利用者同士のトラブルには責任をもたないだろう。
ならば我々が自己防衛するしかない…
今回は稀なケースかもしれないが、新型コロナが終息したら外国人が日本に押し寄せる日が再びくるだろう。
本文より長くなりそうなので、この辺で終わりにするが、娘と幼馴染とのキャンプは楽しかった。
もちろん田貫湖キャンプ場も素晴らしいキャンプ場だ。キャンプ場内の設備、管理も行き届いていたし、ロケーションに関しては文句の付け所がない
また行きたいと思えるキャンプ場だ。
おわり
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