ふと見上げると上下赤いジャージの男の子がキャッキャと走っていた
その後ろには両親と思われる大人の男女と赤ジャージより小さい弟らしき男の子がいる
先程からテントを張る場所を探している家族だ
僕らの横を通り過ぎるも一言の挨拶もない…いや、挨拶いらんからとりあえず謝れよ…。
しかし悪びれる様子はなくあーでもないこーでもないと大声で話している
近くに来て気付いたのだが、あーでもないこーでもないは日本語ではない…ハングルだ。
コロナ禍で外国人が日本に観光?よくわからんけど日本語は話せないようだ。
とりあえず気を取り直して宴の準備を再開する
すると僕らの目の前に荷物を降ろし始める
目の前と行っても5mぐらいか…いやいや、近いよ。何処にでも設営できるのになんでここ?
僕らのテントの両隣りは10m以上空けて設営している。これがこの敷地でこの人数なら正常だ
しかしその10m空けたテントとテントの間に設営し始めた…
しかもだ、ヘキサライトをパッカーンと全開にして富士山をシェルターから眺められるよう、わざわざ横向きに設営したのに、これではパッカーンしたら目の前がアニョハセヨじゃないか。
いや、誤解を招く恐れがあるので追記するが
パッカーンしたら韓国人というのが嫌だと言う訳ではない。
それが日本人でも無理。なんで富士山を見えなくさせるように目の前で設営するんだ…
そもそもなんでこんなに近い所に設営するんだ?自分達だって嫌じゃないのか?
もはや、ヘキサライトパッカーンは諦めるしかない
そして目の前であーでもないこーでもないと設営に苦戦する両親。
おそらく設営に1時間以上は掛かったか、その間 暇を持て余した赤いジャージはあちこち走り回る
暫くして「おいっ何やってんだおいっ」と男性の怒鳴り声
声の方向に目を向ける。
何やらタープ内に入り込んだようだ…
いやはや…とんでも家族が近くに来てしまった。
移動も考えたが、既に全てを設置した後。せっかく炊事場とトイレから近い立地を離れるのもなんだし、そもそも僕らが何で退かないといけないのだと思い、移動は諦めた。
そんなこんなで夕暮れ時。ランタンに火を灯す
楽しい夜の宴。だいぶ気温も下がってきて3人で焚き火を囲む
中学卒業の話や進学する高校の話、友達の話やコロナ禍の話…焚き火を囲み他愛も無い話しをする
この時間はいつだって楽しい。この時間のためにキャンプをしてるようなもんだ…
何気なく赤ジャージのテントを見ると何か違和感が…
ん…ランタンなくね?
なんと、とんでも家族のテントにはランタンがないというとんでもっぷり
しかし焚き火を囲んで普通に食事をしている…
そうなのだ。僕らのランタンの光を利用して食事をしていたのだ
今回のランタンはColemanのケロシンランタンだ。かなり明るい
この明るさを利用する為に近くに設営したのか…
確かに僕は明るいうちからランタンを設置していた。あーでもないこーでもないと設営場所を探していたのはこの為だったのか
なんというか…したたかというか…もはやパラサイトだ。
僕は腹が立っていた。一連の迷惑行為は子供がやった事だから大目にみるとして、それを叱らない親に腹が立っていた
人としてモラルもデリカシーもない。外国人だからと言って許すわけにもいかないのだ。郷に入りては郷に従うべきだ
それならばと焚き火台を移動。続いてランタンも2mほど移動した。すると予想通りジャージのテントは真っ暗になった
しばし観察することに…とんでも家族はザワザワし始め、慌てた様子でスマホのライトを頼りに黒い影がテント内をゴソゴソと…
暫くするとパッと明るくなった…
ランタンあるんかーい
ランタンを持ってるのになぜ他人のランタンに頼ったのだろうか…パラサイトの国ではこれが常識なのだろうか?
そして夕食を済ませたとんでも家族。今度は母親の大声が鳴り響く
東京 名古屋 新大阪 福岡...
なにやら片言の日本語で新幹線の駅名を大声で叫んでいる。きっと新幹線マニアなんだろう
やれやれ…
そんなこんなで夜会も終了。だいぶ冷えてきたしシェルター内に入る
ジャージ一家の新幹線ゲームも終わり就寝かと思いきや今度はジャージ父がラジオらしきものを聴き始めた
全てハングルの半島放送。さすがに受信はできないだろうからラジオではないのだろうけど
それにしても音量がデカイ
なんでこうなんでもかんでも音量マックスなんだろう…耳が悪いのか?
そうしてとんでもな夜は更けていく…
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